2024/12/13 17:21

かたちが見えてくる
それを筆でなぞる
そこからは
墨が自由に線を引き始める
私はただ従うだけだ
(図録 序文から)
今回は特に「カタチ」に焦点を当てました。
テーマを決めてから、これまでに描いたものの中から
形の表現が面白い作品を選びました。
この大きな布の絵だけは描き下ろしです。
「大器」

試行錯誤の末、布に描くことにしました。
布選びは、やや厚手で明るすぎず暗すぎない色。
この色は会場で大変好評でした。
制作中の動画はこちら。
竹製の箒のような筆で書いています。
「大器を描く」
案内状に使った「巻き物」
当時、巻いたり折ったりした形に凝っていて
描き出したら止まらなくて巻き物だらけに。

「紐」
やや太めの筆で描きました。
雑念なく気持ちよく描けた作品。

地味ながら意外に注目を集めた「穴」
「吸い込まれそう」「お菓子みたい」などいろんな感想がありました。

「門」
かなり人気のあった作品。
いろいろな物語が想像できるのだそうです。
人物?の部分のにじみは中国画仙らしいおおらかさが出ています。

「均衡」
見る人の笑いを誘う作品。
これも、もちろん初めから均衡をテーマに描いたわけではないのですが
できあがってみると絶妙なバランスになっていました。
図録の付録のトートバッグにプリントしました。

「しりもち」
削ぎ落とされた線によるダイナミックな表現。
なんて書くとかっこいいですけど…

常に「変わりたい」「新しい表現をしたい」と思っています。
でもそれは簡単なことではないし、頭で考えてできることではありません。
今回も自分の中では、これまでの延長に過ぎなかったのですが
たくさんの方に「変わった」「いつもとちょっと違う」と言っていただいて
意外でもあり嬉しくもありました。
シンプルでスッキリしてるという感想も多く聞かれました。
それは「形」というテーマに合わせて
輪郭がはっきりした構図のものを選んだからだと思います。
とはいえ、テーマを決めることも表現のひとつですから
この展覧会では少し前進できたのかもしれません。
2024年12月3日〜12日 ストライプハウスギャラリー(東京・六本木)