2024/01/06 12:27
個展のテーマは、いつもどこからともなくやってくる。
それから構想を練って描き始めるのだが、たいてい最初のイメージとはずいぶん違ったものができ上がる。
筆まかせである。
2016〜2021年の作品から「魔界」的なものを選んだ
今回の主役はもちろん「魔界」と題した全紙大の墨絵で、かなり好評だったが、
それ以上に注目を集めたのは狂気の刺繍シャツ(最終的にはジャケットとなる)であった。
墨絵を描いて着古したシャツを刺繍で埋め尽くした。
墨絵の線はあるものの、色などは決めずいきあたりばったりで刺していく。
なんとなく遊びで初めたものが、いつしか毎日10時間以上刺し続けることになり、
周囲から過労死さえ心配された恐ろしい作品だ。
苦痛なのか快感なのか、わからなくなってくる
魔の糸
2021年12月2日〜14日 ストライプハウスギャラリー(東京・六本木)