個展のお知らせ
筆一本で自在に描く墨絵の植物図鑑
華麗、荘厳、優美で不気味、そしてカワイイ。
出品作は「溢れる」「唐草神」「三姉妹」「ペーパーフラワー」「花の貴公子」「優美な蕪(かぶ)」「内気なつぼみ」「熱を帯びる花」「太陽の種」などなど。
あらゆる要素が不思議に融合した墨絵世界を、ぜひ一度体験してください。
B2サイズほどの作品から、ごくごく小さなものまで約40点を展示します。
江島恵墨絵展「植物図鑑」
2024年5月13日(月)~19日(日)
12:00~20:00
日曜日 11:00~16:00
会期中無休/全日在廊の予定です
Oギャラリー
東京都中央区銀座1-4-9 第一田村ビル3F
https://www4.big.or.jp/~ogallery/
出品作 「白く大きな実」(2022年)
【制作コンセプト】
2022年~2024年にかけて制作した作品の中から
植物と、植物的なものを選びました。
花の中の人々、想像上の植物、花模様、あるいは最小限の線で描くなど
様々な視点で植物を表現しています。
ほとんどの場合、はじめに何を描くかは決めていません。
そのため当然下描きはありません。
まず思いついた形を描き始め、
そこから筆に任せて仕上げていきます。
今展覧会では、そうして偶然「植物になった」作品を集めて展示いたします。
【技法】
和紙に墨と筆で描きます。
なお、一枚の絵は一本の筆だけで仕上げます。
特徴のひとつとして、自ら「節目描き(ふしめがき)」と名付けた線描があります。
これは墨のにじみを生かして線に「節」をつける描法で、
筆を動かす速さと、止める間隔を変えることで立体的な線が生まれます。
また、墨の濃淡の使い分け、にじみ、かすれはもとより、
筋目描き(すじめがき)、点描、また筆を寝かせて側面で描くなど
多様な表現方法を用いています。